ルネサンス建築
Renaissance architecture年代
1420 — 1600
地域
イタリアに始まりヨーロッパ各地
時代
ルネサンス
ルネサンス建築(Renaissance architecture)は、15世紀初頭のイタリア・フィレンツェに始まり、ヨーロッパ各地へ広がった建築様式である。中世のゴシックに代わり、古代ギリシア・ローマの建築を範として、その秩序と調和を甦らせようとした点に本質がある。
最大の特徴は、明快な比例と左右対称、そして人体になぞらえた人間的な尺度である。古典のオーダー(ドーリア・イオニア・コリント式の柱)、半円アーチ、ドーム、規則正しい幾何学が用いられ、数学的に整えられた均整が重んじられた。線遠近法の確立も、整然とした空間構成を支えた。
口火を切ったのはフィレンツェのフィリッポ・ブルネレスキで、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に巨大なドームを架けた。理論家のレオン・バッティスタ・アルベルティ、盛期ルネサンスのドナト・ブラマンテ、比例論を体系化したアンドレーア・パッラーディオらが様式を深めていった。盛期にはローマが舞台の中心となり、サン・ピエトロ大聖堂の再建計画にブラマンテやミケランジェロが取り組んだ。
16世紀には、ルネサンスはアルプスを越えてフランスやイベリア、イングランドへ伝わり、各地の伝統と結びついて独自の展開を見せた。フランスでは、ロワール川流域の城館や、ピエール・レスコによるルーヴル宮殿に、その成熟がうかがえる。やがて様式はマニエリスムを経て、より動的なバロックへと展開していった。
§1
代表建築
Buildings§2