EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ウメオ市教会
© Dag Lindgren / CC BY-SA 3.0
FIG. 01 — Q4348256

ウメオ市教会 Umeå City Church

Umeå stads kyrka

スウェーデン北部ウメオの市教会。1888年の大火後の再建として、市建築家リンドストロームの設計で1894年に献堂された煉瓦造の新ゴシック教会。同じ敷地に建つ三代目の教会にあたる。

FIG. 02 — Location63.8236° N 20.2678° E
スウェーデン ヴェステルボッテン県 ウメオ
§1 — 概要

概要

ウメオ市教会(Umeå stads kyrka)は、スウェーデン北部、ヴェステルボッテン県の都市ウメオの中心部に建つ教会である。ウメ川の北岸に位置し、煉瓦造に石の基礎を組み合わせた新ゴシック様式の教会堂で、市の建築家フレデリック・オラス・リンドストロームの設計により1894年に献堂された。同じ敷地に連なって建てられてきた教会としては三代目にあたる。

歴史

この場所の教会は、たびたび災厄に見舞われてきた。先代までの教会は、1770年にロシア軍によって、また1888年のウメオ大火によって失われている。とりわけ1888年の火災は市街の大部分を焼き、教会もその一つであった。

現在の教会は、この大火からの再建として1892年から1894年にかけて建設され、1894年12月2日、その年の待降節第一主日に献堂された。設計者リンドストロームは、煉瓦造に石の基礎を据え、尖頭アーチと高い塔をもつ端正な新ゴシック教会としてまとめている。その後、建物は複数回の改修を経て当初の姿を部分的に変えている。1929年に始まる最初の大改修では、内陣やオルガン席が拡張され、1937年に再奉献された。1980年代には建築家ロルフ・ベリの設計で増改築が行われ、主祭壇を前方に移して背後に小聖堂を設け、正面入口を北側から西側へと改めた。この工事を経て1984年に再奉献されている。

建築的特徴

教会は、19世紀後半の北欧で流行した新ゴシック(ゴシック・リヴァイヴァル)の典型を示す。赤煉瓦の外壁に尖頭アーチの開口を連ね、高さ約50メートルの塔が街並みの上にそびえる。窓にはステンドグラスが用いられ、内部は改修を重ねながらも明るく整えられている。1896年に施された窓まわりのゴシック装飾画など、各時代の手が加わった痕跡が随所に残る。

意義・現在

ウメオ市教会は、度重なる焼失と再建を経てなお街の中心に立ち続ける、地域の記憶を担う建築である。新ゴシック様式の市教会としての端正なまとまりと、20世紀の改修によって加えられた現代的な内部空間が共存している。現在もスウェーデン国教会の教区教会として礼拝に用いられ、ウメオの景観を象徴する存在となっている。

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LAST EDIT — 2026.06.26
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