EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ロンドン大火のモニュメント
© Eluveitie / CC BY-SA 3.0
FIG. 01 — Q607700
様式 · ドーリア式 時代 · バロック・ロココ 類型 · その他 ★ イングランド第一級指定建造物(Grade I)・スケジュールド・モニュメント

ロンドン大火のモニュメント Monument to the Great Fire of London

Monument to the Great Fire of London

ロンドン旧市街に建つ、1666年のロンドン大火を記念するポートランド石のドーリア式円柱。クリストファー・レンとロバート・フックの設計で1671〜1677年に建造され、高さ約61メートルは火元までの距離に等しい。

FIG. 02 — Location51.5101° N 0.0859° W
イギリス シティ・オブ・ロンドン ロンドン
§1 — 概要

概要

ロンドン大火のモニュメント(Monument to the Great Fire of London)は、ロンドン旧市街(シティ・オブ・ロンドン)、ロンドン橋の北詰近くに建つ、1666年のロンドン大火を記念する記念柱である。ポートランド石を積んだ高さ約61メートル(202フィート)のフルート付きドーリア式円柱で、頂きには金箔を施した炎の壺を戴く。

歴史

1666年9月2日、プディング・レーンの王室御用パン屋から出火した大火は、木造家屋の密集するロンドンを四日にわたって焼き、市の大半を灰にした。再建の一環として、火元の近くに災禍を記念する柱を建てることが決まる。設計を託されたのは、セント・ポール大聖堂を手がけた王室造営局総監クリストファー・レンと、その協力者で市の測量官を務めたロバート・フックである。残されたフックの図面には、単純なオベリスク案、炎をあしらった柱案、そして実際に採用されたフルート付きドーリア式円柱案があり、レンの承認の署名が添えられている。両者の協働は分かちがたく、近年はフックの寄与がより高く評価されている。設計は1671年に承認され、ポートランド石の調達難から工事は六年を要して1677年に完成した。銘文が据えられたのは、さらに二年後である。

建築的特徴

柱身は内部が中空で、頂上の展望台へ通じる311段の螺旋階段が組み込まれている。柱の高さは、火元のプディング・レーンまでの距離(202フィート)に等しく定められた。レンとフックはこの柱を科学装置としても構想し、中空の柱身を天頂望遠鏡に、地下の小部屋を実験室に用いて、王立協会の振り子や気圧の観測を行おうとしたが、往来の振動に阻まれて断念された。台座には、市の破壊と再建を寓意的に表したケイアス・ガブリエル・シバーの浮彫がある。

意義・現在

灰の中から立ち直る都市の記念碑として、また科学と建築が一体となった17世紀イングランドの所産として、モニュメントは今も同じ場所に立つ。イングランドの第一級指定建造物であり、螺旋階段を上れば旧市街の眺望が開ける。

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データ: Wikidata (Q607700) / 解説: Wikipedia English / 画像: © Eluveitie / CC BY-SA 3.0 — Wikimedia Commons
LAST EDIT — 2026.06.23
ENTRY ID — BLD-0126