EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
モンツァのドゥオーモ
© Giorgio Pallavicini / CC BY-SA 4.0
FIG. 01 — Q1236608

モンツァのドゥオーモ Monza Cathedral

Duomo di Monza

ミラノ近郊モンツァに立つ聖堂。6世紀末にランゴバルドの王妃テオデリンダが創建し、14世紀にマッテオ・ダ・カンピオーネが白緑の大理石のファサードを築いた。ロンバルディアの鉄王冠を伝えることで知られる。

FIG. 02 — Location45.5836° N 9.2757° E
イタリア ロンバルディア州 モンツァ
§1 — 概要

概要

モンツァのドゥオーモ(Duomo di Monza)は、イタリア・ロンバルディア州モンツァの中心に立つ聖堂で、洗礼者ヨハネに捧げられている。正式には聖ヨハネ洗礼者バシリカと称する。モンツァはミラノ司教区に属するため、厳密には司教座聖堂(カテドラル)ではなく、特定の典礼上の特権をもつ参事会長が司る。ランゴバルド王国とゆかりが深く、王権の象徴であった鉄王冠(コロナ・フェッレア)を伝えることで広く知られる。

歴史

この場所には、6世紀末にランゴバルドの王妃テオデリンダが創建した礼拝堂があった。伝承では、ランブロ川のほとりで鳩に「モド(今)」と告げられた王妃が「エティアム(はい)」と答えた逸話が、モンツァの古名モドエティアの由来とされる。595年ごろに建てられたこの礼拝堂は603年までにおおむね完成し、王妃自身もここに葬られた。古い礼拝堂の遺構の上に、1300年から現在の聖堂の建設が始まり、14世紀後半にはマッテオ・ダ・カンピオーネの設計で正面(ファサード)や説教壇が整えられた。鐘楼は16世紀末から17世紀初頭にかけて加えられている。

建築的特徴

ファサードは、白と緑(もとは黒)の大理石を帯状に交互に積む、ピサ・ゴシックの系譜を引く意匠でまとめられている。中央には、マッテオ・ダ・カンピオーネによる大きなバラ窓が、透かし彫りの枠に縁取られて据えられる。小尖塔やアエディクラ(小祠状の龕)、二連・三連の窓が壁面を飾り、構造はロマネスク的でありながら装飾はゴシックに属するという、二つの様式が重なった外観をもつ。内部は八角形と円形の柱が身廊と側廊を分け、壁面はバロックの装飾で覆われている。

意義・現在

聖堂に併設された博物館と宝物庫は、テオデリンダ妃が寄進した品々をはじめ、後期古代から中世初期にかけての貴重な工芸を伝える。なかでもテオデリンダ礼拝堂に収められた鉄王冠は、歴代の王や皇帝の戴冠に用いられた由緒をもち、ザヴァッターリ工房による15世紀の壁画とともに、この聖堂を語るうえで欠かせない。ランゴバルドの記憶とゴシックの造形が一つに結ばれた、ロンバルディアを代表する記念碑である。

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データ: Wikidata (Q1236608) / 画像: © Giorgio Pallavicini / CC BY-SA 4.0 — Wikimedia Commons
LAST EDIT — 2026.06.25
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