ニュルンベルクを代表する中世教会のひとつ。1225年頃に後期ロマネスクのバシリカとして着工し、14世紀にパルラー家の手で後期ゴシックのホール内陣が加えられた。市の守護聖人セバルドゥスを祀る。
§1 — 概要概要
聖セバルドゥス教会(ドイツ語: Sebalduskirche)は、ドイツ・バイエルン州ニュルンベルクの旧市街、旧市庁舎の向かいに建つ教会である。8世紀の隠者で市の守護聖人とされるセバルドゥスにちなむ。フラウエン教会・聖ローレンツ教会と並ぶ市内有数の教会であり、最も古い建物のひとつでもある。宗教改革以降はルター派の教区教会となっている。
歴史
1225年頃、二つの内陣をもつ後期ロマネスクのバシリカとして建設が始まり、1270年代までに完成した。14世紀に入ると改変が重ねられ、側廊が拡げられ塔が高くされた(1309〜1345年)のち、1358年から1379年にかけて東側に後期ゴシックのホール内陣が築かれた。この内陣はパルラー家の工房に帰せられる。二本の塔は15世紀に整い、第二次世界大戦で大きな被害を受けたのち修復された。
建築的特徴
西側のロマネスクの本体と、東側のゴシックの内陣が一体をなす点に特色がある。後期ゴシックの内陣は、側廊と身廊の天井高をそろえるハレンキルヒェ(ホール教会)の形式をとり、尖頭アーチとリブ・ヴォールトによって明るく広やかな空間を生む。ロマネスクの重厚な半円アーチとゴシックの軽やかさが、一棟のうちに様式の移り変わりを語る。
意義・現在
内部にはペーター・フィッシャー(父)父子による青銅製のセバルドゥスの聖廟(1508〜1519年)をはじめ、中世末期の優れた工芸を伝える。様式の過渡を体現する建築として、また帝国都市ニュルンベルクの繁栄を映す記念碑として重要である。戦災からの復元を経て、現在もルター派の教区教会として用いられている。