EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
トゥルーロ大聖堂
© tracey maclean / CC BY-SA 2.0
FIG. 01 — Q637460

トゥルーロ大聖堂 Truro Cathedral

イングランド南西部コーンウォールの都市トゥルーロに建つ英国国教会の大聖堂。J・L・ピアソンの設計により1880年から1910年にかけて建てられた、ゴシック・リヴァイヴァルを代表する作例である。

FIG. 02 — Location50.2642° N 5.0511° W
イギリス コーンウォール トゥルーロ
§1 — 概要

概要

トゥルーロ大聖堂(聖母マリア大聖堂)は、イングランド南西部コーンウォールの都市トゥルーロに建つ、英国国教会の大聖堂である。1876年に新設されたトゥルーロ主教区の中心として、ゴシック・リヴァイヴァルを代表する建築家ジョン・ラフバラ・ピアソンの設計により建てられた。1220年に着工されたソールズベリー大聖堂以来、イングランドで初めて新しい敷地に築かれた英国国教会の大聖堂であった。

歴史

建設は1880年に始まった。敷地には16世紀の教区教会である聖マリア教会が建っていたが、その南側廊を残して取り壊し、跡地に大聖堂が築かれた。1887年までに内陣と翼廊が完成して献堂式が行われ、1905年に中央塔、1910年に二基の西塔が完成して全体が竣工した。設計者のピアソンは1897年に没し、その後は息子のフランク・ラフバラ・ピアソンが工事を引き継いだ。

建築的特徴

ピアソンの設計は、イングランド初期ゴシック(アーリー・イングリッシュ)の様式を基調としつつ、尖塔やバラ窓といったフランス的な要素を取り入れている。尖頭アーチを多用した堂内は全体が石のリブ・ヴォールトで覆われ、翼廊の妻面にはバラ窓が穿たれる。中央の塔と尖塔は約76メートル、西の二塔は約61メートルに達する。外装にはメイブ産、内部にはセント・スティーヴンズ産の花崗岩が用いられ、リンカン大聖堂を思わせる垂直性をたたえる。装飾彫刻はナサニエル・ヒッチが手がけ、内陣の祭壇背後を飾る衝立などに彫刻の妙が見られる。

意義・現在

中世以来途絶えていた大聖堂の新規建立を近代において成し遂げた事業として、ゴシック・リヴァイヴァルの到達点の一つに数えられる。取り壊された聖マリア教会の南側廊は「聖マリア・アイル」として大聖堂に組み込まれ、今も市街地の教区教会の役割を果たしている。完成から一世紀を超えてなお、コーンウォールの信仰と都市の象徴であり続けている。

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LAST EDIT — 2026.06.28
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