EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
シュヴェリーン城
© Kolossos / CC BY-SA 3.0
FIG. 01 — Q573656
様式 · 歴史主義建築 時代 · 新古典・歴史主義 類型 · 宮殿・邸宅 ★ ユネスコ世界遺産(2024年登録、シュヴェリーンのレジデンツ群)

シュヴェリーン城 Schwerin Castle

シュヴェリーン湖の島に立つ城。歴史主義建築の代表作で、1845年から1857年にかけてデムラーらが改築した。フランス・ルネサンスの城館を範とし、「北のノイシュヴァンシュタイン」とも呼ばれる。2024年に世界遺産となった。

FIG. 02 — Location53.6242° N 11.4189° E
ドイツ メクレンブルク=フォアポンメルン州 シュヴェリーン
§1 — 概要

概要

シュヴェリーン城(Schweriner Schloss)は、メクレンブルク=フォアポンメルン州の州都シュヴェリーンの湖に浮かぶ島に立つ城館である。長くメクレンブルクの公・大公の居城であり、現在は州議会の議事堂や城博物館などに用いられている。

歴史

この地には、スラヴ系オボトリート族が973年に築いたと伝わる砦に始まる長い歴史があり、16世紀には公ヨハン・アルブレヒト1世のもとで、防御施設からテラコッタ装飾をまとう宮殿へと姿を変えた(装飾用のテラコッタはリューベックから運ばれた)。城内の礼拝堂は、この地方で最初期のプロテスタント教会の一つに数えられる。現在見られる城の主要部は、1845年から1857年にかけての大改築による。ゲオルク・アドルフ・デムラーが1845年から設計を主導し、1851年からはフリードリヒ・アウグスト・シュテューラーが引き継いで1857年に完成させた。競技設計にはゴットフリート・ゼンパーやツヴィルナーも案を寄せた。

建築的特徴

塔と切妻屋根が林立する複雑な輪郭は、フランス・ロワール地方のルネサンス城館、とりわけシャンボール城に範を求めたものである。過去の様式を選び取って組み立てる19世紀の歴史主義を体現し、その豊かな造形から「北のノイシュヴァンシュタイン」とも称される。中央にそびえる円蓋の塔が群立する尖塔の頂をなし、煉瓦の躯体を石材やテラコッタで化粧する19世紀らしい構法をとる。湖に浮かぶ島という立地と、城を取り巻く庭園とが一体の景観をなしている。

意義・現在

ヨーロッパにおけるロマン主義的な歴史主義の、最も重要な作例の一つに数えられる。2024年、城を含むシュヴェリーンのレジデンツ群はユネスコの世界遺産に登録された。ドイツ統一後の1990年以降は州議会の議事堂が置かれ、州政治の場であると同時に、観光と文化の拠点ともなっている。

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LAST EDIT — 2026.06.28
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