EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

フランス・ルネサンス建築

French Renaissance architecture
年代
1491 — 1589
地域
フランス
時代
ルネサンス

フランス・ルネサンス建築は、15世紀末から16世紀にかけてフランス王国で展開したルネサンス建築である。後期ゴシックのフランボワイヤンに続く様式で、百年戦争後の王たちがイタリアの新しい建築に目を向けたことに始まり、とくにシャルル8世のイタリア遠征(1494〜95年)を機に、イタリアの職人や建築家が招かれて本格的に持ち込まれた。

一般に二つの段階に分けて説明される。1490年代からおよそ1540年までの前期には、高い屋根や塔、螺旋階段を備えた城館という中世的な骨格はそのままに、ピラスターアラベスクなどイタリア風の装飾が表面に取り入れられた。アンボワーズ城、ブロワ城のフランソワ1世翼、シャンボール城など、ロワール渓谷の城館がこの時期を代表する。パリ近郊では、フランソワ1世が1528年に改築を始めたフォンテーヌブロー宮殿で、イタリアから招かれた画家たちがフレスコスタッコを組み合わせた室内装飾を生み、マニエリスムの装飾様式がここから広まった。

1540年ごろからヴァロワ朝が断絶する1589年までの後期には、セバスティアーノ・セルリオの来仏や古代建築研究の深化を背景に、フィリベール・ド・ロルム、ピエール・レスコ、ジャン・ビュランらフランス人建築家が、オーダーの体系的な使用と比例に基づく独自の古典主義を築いた。レスコが手がけたルーヴル宮の方形中庭の翼棟はその到達点とされる。こうして形成された規範は、17世紀のフランス古典主義建築の基盤となった。

フランス・ルネサンス建築
§1

代表建築

Buildings
§2

様式の系譜

Lineage
親様式
ルネサンス建築
本様式
フランス・ルネサンス建築
隣接する様式