EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ハエン大聖堂
© Fernando / CC BY 4.0
FIG. 01 — Q425898

ハエン大聖堂 Jaén Cathedral

Iglesia Catedral de la Asunción de la Virgen

スペイン・アンダルシアの大聖堂。13世紀の創建後、16世紀にアンドレス・デ・バンデルビーラの設計で壮大なルネサンス聖堂として建て替えられ、後のアンダルシアや新大陸の大聖堂建築の規範ともなった。

FIG. 02 — Location37.7650° N 3.7899° W
スペイン アンダルシア州 ハエン
§1 — 概要

概要

ハエン大聖堂(スペイン語: Catedral de la Asunción de Jaén)は、スペイン南部アンダルシア州ハエンの中心に建つカトリックの大聖堂である。正式には「被昇天の聖母大聖堂」と称する。16世紀に構想された現在の聖堂は、スペイン・ルネサンスを代表する建築家アンドレス・デ・バンデルビーラの設計になり、整然とした古典様式の量塊によって、後のアンダルシアの大聖堂群や新大陸の聖堂建築の規範を提供した。

歴史

ハエンは1246年にカスティーリャ王国へ編入され、旧モスクの跡地に大聖堂が置かれた。13世紀から15世紀にかけてゴシックの聖堂が営まれたが、老朽化と手狭さから、16世紀に全面的な建て替えが決定される。新聖堂の設計を主導したのがバンデルビーラであり、彼の手になる参事会会議場と聖具室は、スペイン・ルネサンス建築の頂点と評される。建設は数世紀にわたって続き、1660年に聖別された。その後、エウフラシオ・ロペス・デ・ロハスの設計で主正面(ファサード)がバロック様式に整えられ、彫刻家ペドロ・ロルダンらが装飾を施した。

建築的特徴

平面は三廊式で、列柱には古典的なオーダーピラスターが一貫した比例で配され、半円アーチとヴォールトが堂内を覆う。装飾を抑え、構造体そのものの均衡で空間を律する手法は、同時代のイタリア・ルネサンスとは異なる、簡潔で重厚なスペイン独自の古典主義を示す。二基の塔を従えたバロックの主正面は、後期の付加でありながら全体と調和し、陰影に富む彫塑的な表情を与えている。内部の聖歌隊席(コロ)は後代の新古典様式によるもので、スペイン有数の規模を誇る。

意義・現在

バンデルビーラが確立した明晰な聖堂形式は、アンダルシアの大聖堂、さらにはスペイン領アメリカの大聖堂建築へと波及した。現在もハエン司教区の司教座聖堂として機能し、聖金曜日と聖母被昇天祭には、シエナに由来するとされる「ヴェロニカの聖顔布」の写しが公開される。「アンダルシアのルネサンス大聖堂群」としてユネスコ世界遺産の暫定リストに記載されている。

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LAST EDIT — 2026.06.29
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