サンタ・フランチェスカ・ロマーナ教会 Santa Francesca Romana
ローマ、フォロ・ロマーノに隣接する教会。10世紀にサンタ・マリア・ノヴァとして建てられ、12世紀のロマネスクの鐘楼と、カルロ・ランバルディによる1615年のトラヴァーチンのファサードで知られる。
§1 — 概要概要
サンタ・フランチェスカ・ロマーナ教会(Basilica di Santa Francesca Romana、旧称サンタ・マリア・ノヴァ)は、ローマのフォロ・ロマーノに隣接し、ティトゥスの凱旋門のそばに立つカトリックのバシリカである。中世にさかのぼる教会堂に、17世紀初頭の白いトラヴァーチンのファサードが重なる、層をなす歴史をもつ。聖女フランチェスカ・ロマーナに捧げられている。
歴史
8世紀、教皇パウルス1世の頃に、ウェヌスとローマの神殿の柱廊の一角にオラトリオが設けられた。10世紀後半、荒廃した古い教会サンタ・マリア・アンティクアに代わる「新しい聖マリア教会(サンタ・マリア・ノヴァ)」として建てられたのが現在の教会の前身である。13世紀には鐘楼と後陣のモザイク(玉座の聖母)が加えられ、1161年に再奉献された。1352年以降はオリーヴェート会の修道士が管理する。1608年に列聖された聖女フランチェスカにちなんで堂名が改められ、建築家カルロ・ランバルディが内部の改修と、1615年完成のファサードを手がけた。
建築的特徴
最も印象的なのは、フォロ・ロマーノに面して立つ二つの要素である。一つは12世紀のロマネスクの鐘楼で、煉瓦造の五層が軒蛇腹で区切られ、上層には双子のアーチと大理石の小円柱が並ぶ。もう一つはランバルディによる1615年のファサードで、凱旋門の構図と巨大オーダーの神殿正面を組み合わせた、ローマで最もパッラーディオ的とも評される白いトラヴァーチンの正面である。身廊の中央には旧聖堂の聖歌隊席(スコラ・カントルム)の跡が、コスマーティ装飾の床として残る。
意義・現在
中世のロマネスクと初期バロックの古典主義が一つの建物に同居する、ローマの教会建築の重層性をよく示す作例である。堂内にはアヴィニョンから教皇庁をローマに戻した教皇グレゴリウス11世の墓があり、サンタ・マリア・アンティクアから移された5世紀の聖母イコンを伝える。フォロ・ロマーノの遺跡の只中に立つ教会として、今も巡礼と見学を集めている。
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