古典様式
古典様式(classical architecture)は、古代ギリシア・ローマに源を発する建築の伝統を指す広い呼称である。円柱と梁、ペディメント(破風)、明快な比例とオーダー(様式体系)を基本語彙とし、左右対称と秩序ある構成を重んじる。
前1千年紀のギリシアに始まり、ローマ帝国を通じて地中海世界の全域へ広まった。その規範は古代の終焉後もたびたび回帰され、ルネサンスや新古典主義として西洋建築の根幹をなしてきた。
ドーリア式・イオニア式・コリント式といった古典オーダーに基づく円柱と水平材、三角形のペディメント、整然とした柱間を特徴とする。部分と全体を貫く比例の調和こそが、古典建築の美学の核心をなす。
アテナイのパルテノン神殿やローマのパンテオンが代表格である。本データベースでは、ギリシアの建築家が手がけたマウソロス霊廟が、イオニア式の列柱を擁する古典建築の作例として挙げられる。
古代ギリシア・ローマ建築を母体とし、後世の歴史主義(新古典主義・ネオルネサンスなど)に繰り返し参照された。本データベースでは、その源流をなす広い様式区分として位置づける。