EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

初期キリスト教建築

Early Christian architecture
年代
313 — 600
地域
時代
古代

初期キリスト教建築(Early Christian architecture)は、4世紀にキリスト教がローマ帝国で公認されてのち、6世紀ごろまでに地中海世界で展開した、最初期の教会建築である。313年のミラノ勅令で礼拝が公認され、やがて国教となると、増えゆく信徒を迎える集会の場が大量に必要となった。

人々が手本としたのは、神殿ではなく、ローマの公共集会堂——バシリカであった。長方形の身廊を側廊が挟み、奥の半円形のアプスに祭壇を置くこの形式は、多くの会衆を一方向へ導くのに適し、キリスト教の典礼によく合った。神殿が外観を見せる建築であったのに対し、教会は内部に意味を集める。外壁は煉瓦造りの質素なままだが、内部はモザイクや壁画で光り輝く——「内部にこそ意味が宿る」という、以後の教会建築の基本性格が、ここで定まった。これらの聖堂の多くは身廊を木造の小屋組で覆い、前庭(アトリウム)や玄関廊(ナルテックス)を前面に備えた。

平面には、長軸をもつバシリカ式のほか、円や八角形を中心とする集中式もあり、洗礼堂や殉教者の記念堂に用いられた。ローマのサンタ・サビーナ聖堂や、現在のサン・ピエトロ大聖堂の前身である旧サン・ピエトロ聖堂が、初期の代表である。

やがて帝国の東方では、この集中式とドームが結びつき、ハギア・ソフィアに代表されるビザンティン建築へと大きく発展していく。

初期キリスト教建築
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代表建築

Buildings