EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

ブルータリズム

brutalist architecture
年代
1950 — 1980
地域
世界各地
時代
近代モダニズム

ブルータリズム(Brutalist architecture)は、1950年代から1970年代にかけて世界的に広まった、打ち放しコンクリートを主役とする建築様式である。その名は、ル・コルビュジエが用いたフランス語「béton brut(生のコンクリート)」に由来する。

最大の特徴は、型枠の木目さえ残した、無装飾の荒々しいコンクリートを、そのまま見せる点にある。重量感のある量塊、むき出しの構造、機能を率直に示す構成が好まれた。表面を化粧で覆い隠さず、素材と構造を正直にさらすことを、ある種の倫理として掲げたのである。

コルビュジエのユニテ・ダビタシオンを出発点に、戦後の公共住宅や大学、文化施設、官庁に、世界中で採用された。社会の再建を担う、力強く民主的な建築として支持されたのである。一方で、その威圧的で重苦しい外観や、雨に汚れの目立つコンクリートゆえに、後年は嫌われ、多くが取り壊された。だが近年、その彫塑的な力強さと社会的な理想とが再評価され、保存を求める声も高まりつつある。代表例には、ボストン市庁舎、ロンドンのバービカン団地やナショナル・シアター、各国の大学キャンパスや団地などがある。批評家レイナー・バンハムや、建築家夫妻アリソン&ピーター・スミッソンらが「ニュー・ブルータリズム」として理論化し、ひとつの運動へと育てた。コンクリートという素材の表現力を、もっとも率直に追求した戦後建築の一群である。

ブルータリズム
§1

代表建築

Buildings
§2

様式の系譜

Lineage
親様式
モダニズム建築
本様式
ブルータリズム
隣接する様式